■交流磁気治療器の発明と歴史

日本で初めて交流磁気治療器を開発したのは、東北帝国大学工学博士の藤山常一氏である。
1932年（昭和7年）、手製の変圧器を取り付けた50kwの電気炉を作り、石炭石で木炭を電熱で溶解し、カーバイトの製造実験を重ねる傍ら、垂れ下がった高圧送電線下の植物の成長が他に比較して良いのに着眼し、交流式の電磁石を人体に応用して交流磁気治療器を発明した。

■初代社長川�ｱ文左衛門により商品化

同年、初代社長川�ｱ文左衛門の手により商品化され、"マグネタイザ−®"の名称で発売され、治療院など業務用とともに、一般家庭にも利用されはじめた。翌年には日本をはじめとし、アメリカ、イギリス、フランス、ベルギー、スイス等世界6カ国の特許権を取得。戦後間もない昭和21年にいち早く三越をはじめとする都内一流デパートと取引を開始し、更に昭和30年頃より磁気治療の研究に熱心なソ連、スペイン、南アフリカ、ペルーに輸出を開始し、ドイツ、イギリス、オランダ、ベネズエラなどでも愛用されている。

東北帝大工学博士
藤山常一博士

1871-1936  1903年世界で始めてカーバイト(炭化カルシウム)の連続的生産方法を開発。日窒コンツェルン(15大財閥の1つ)の中心者野口遵とともに実用化に着手。のち電気化学工業(デンカ)を設立。